今日はキレイな手を保つための症状別のハンドクリームの選び方をお伝えしようと思います。
お客様からも「美容師は手荒れの悩みにどんな対策をとっているのですか?」とたずねられることが多く、
今日はそんな時にお答えしてきた内容を改めてご紹介しようと思います。
一口に【手荒れ】といってもいろいろな段階があり、それぞれの段階に応じたアドバイスになりますので
ご自分の症状を照らし合わせて参考にしてくださいね。
寒くなって空気も乾燥する毎日。
時節柄、手洗いの機会もかなり多いはず。
今年特有の環境下、あなたも手のアレ荒れにきっとお悩みがあるのではないでしょうか。
お湯は手を荒らしますが、お湯を使わずに炊事をすることは体の冷えにつながりますし
、いまどきお湯ナシは現実的ではありませんので
やはりしっかりしたアフターケアをする前提でお湯を使いたいですね。
もちろんお湯の温度を高くしすぎない事は大切です。
キレイな手を保つための症状別ハンドクリームの選び方
症状1 予防の段階
体の事は何でも予防が大事。
ある程度の段階まで放置してしまった後では、好まずとも薬品のお世話になることに。
そこで私が予防として使っているのはギーオイルです。
ギーオイルはアーユルヴェーダでは食品として摂取するのはもちろん、薬としても用いられてきました。
ギーには高い抗酸化作用があり、アンチエイジング効果も期待できます。
ビタミンEやD、ビタミンA、共役リノール酸が効果的に働いてくれます。
今日はハンドクリームとしてのご紹介ですが、食事に用いれば腸内環境を整
えたり、便通を整え免疫機能も上げてくれると言うちょっと見逃せない効果もあるんです。
また酸化するのが遅いので常温保存が可能。
気楽に付き合えますね。
手を洗ったらギーを適量塗り、可能であればそのあと暖かいタオルで抑えるように拭うのをおすすめします。
実は私はあまり乳製品の匂いが得意ではなく…。
けれどもこの保湿能力はとても高いので就寝前にしっかり塗って休みます。
肌の柔らかさとツヤ感が持続する感じはとてもおすすめです。
乾燥によるキレがない段階までの参考にしてくださいね。
症状2 肌に硬さを感じる段階
乾燥で肌に【硬さ】が出始めていたら10%以下の尿素入りクリームをお勧めします。
尿素には賛否両論ありますが、皮膚の【硬】さを自覚する段階であれば使用するのも選択肢の1つとして良いのではないでしょうか。
ただし10%以上の高濃度であったり、もし傷があると刺激が強いです。傷がないかどうかよく調べてから使うことも忘れずに。
症状3 炎症が出始めた段階
そして症状がもう一段階悪化して炎症しているレベルなら皮膚のバリア機能をつかさどっているセラミド入りのものを選んでみてください。
各メーカーから出ていると思いますが、私は頭皮もお肌もデリケートなお客様にはキュレルをおススメすることが多いです。
もう何年も前になりますが、40代以降の女性の頭皮保湿美容液を探したくて安全で効果的なものをいろいろ調べた結果、
美容室専売品の中に見つからず、薬局で見つけたキュレルに落ち着いたと言うことがありました。
お客様に「ドラッグストアで買って😅」とお願いして笑われたことを思い出しました。
症状4 痒みが出始めた段階
乾燥に加えてかゆみまで感じているなら、血行を促進して水分量をアップすることが必要な段階です。
この状態ならヘパリン類似物質が有効です。
ヒルドイド、有名ですね。
一言でかゆみといっても段階はいろいろ。
デイリーなケアで様子を見て良いのはここまでだと思います。
亀裂が入って赤みが強く、すぐにでも炎症を止めたいほどの症状なら迷わずお医者様に行くべきです。
例えばコマーシャルで出てくる手湿疹の写真。
パックリ割れたりして本当に辛そうな症状を目にすることもあります。
最近ではミディアムクラスのステロイドが配合されている手湿疹の塗り薬も手軽に購入済できるようですが、
個人的にはこの段階では医師に診ていただく必要を感じます。
いかがでしょうか?
ご自分の症状はどの段階にあたりますか?
手は汗は出るのですが、皮脂腺は無いんです。
ですので、コロナ禍ではなかったとしても手洗い後の保湿クリームはもともとマストだと思ってくださいね。
ワセリンを愛用している方もいらっしゃると思うのですが、美容師にとっては指先にべとつきが残っていては仕事ができませんので
今回はご提案の中には入れていません。
ワセリンは肌に膜をはり、水分が外に出て行くことを防ぎますし、べとつきさえ我慢できればアレルギーもほとんどなく
全身に使える安心なものなんですけれどね…。
まとめ
今日は【現役美容師がおススメめする症状段階別ハンドクリームの選び方】をご紹介しました。
大切にしたい手荒れの予防!
毎日どれほど働いてくれていることかしれない手。
改めて手を乾燥から守り、その表情を美しく保つためにもまずは手荒れ予防を大切にしてみてはいかがでしょうか?
今日も読みにおいで下さってありがとうございました。
頻繁な手洗いと消毒液からあなたのキレイな手が守られたら嬉しいです。
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